ピュア・ショコラ
こんにちは。
今日は、ピュア・ショコラについてお話しします。
ガトー・ショコラ。
クラシックなチョコレートのケーキです。
どんなイメージがありますか?
私は、メルルでガトー・ショコラをマイナーチェンジしては、名前を変えてきています。
最初の頃は、カカオ分がとても強く、冷えるとかなりの重たいケーキを焼いていました。
クラシック・ショコラという名前でしたね。
自分の好みも変わってきて、甘みを強くした時期もありました。
シック・ショコラという名前は、チョコレートを大幅に変更した時に使っていました。
今は、カカオ分も相当にありますが、極限まで軽く感じるよう焼いています。
配合や作り方もちょっとづつ、12年で3度のメジャーチェンジ、数回のマイナーチェンジを経、満を持して(?)ウェブショップにも加えることにしました。
ただ、あまり注文が重なることがないよう、少量づつ出品しています。
というのも、1回に4つづつしか焼けません。
卵白を泡立てるのに、銅ボールを使いたいのですね。
昔ながらの道具でもあるのですが、それほどたくさん仕込めません。
卵白を泡立てるなら、大きな機械で、大量に作ることもできますが、そうしないのには、理由があります。
卵白は固くいつまでも落ちないよう泡だてたいのです。
ところが卵白に、チョコレートを合わせるとき、大量の油の影響で泡は消えやすくなります。
銅ボールで泡立てれば、きめ細かく泡立ち、耐えて、好みの生地に仕立ててくれます。
泡が消えすぎると、重たい生地になってしまいますが、適度に残れば軽くなるのです。
泡を潰して使うなら、あえて泡立てる必要はないのではないか・・?
と考え、軽めに泡だて、潰さないよう生地を作っていたこともあります。
いつも今の作り方を「これでいいのか?」と問いかけています。
そんな訳で、マイナーチェンジを繰り返しています。
今に落ち着いたのは、
4つくらい焼く方が気分も楽だし、
その方が、チョコレートも大事に思えるし、
メルルらしくていいかな・・?
と考えるようになったからです。
ただ、ピュア・ショコラという名前になって、あまり売れなくなりました。
ガトー・ショコラが、旬じゃないこともあるのでしょうか?
美味しくなったのに・・・
ネーミングは重要です。
でも他に思いつかなかったのです。
ピュア・ショコラ、ピュア・ショコラ。
ピュア・ショコラをよろしくお願いいたします。
